用紙の質感や見た目の印象をコントロール『PP加工』
こんにちは。
名刺良品ブログ、日中はコンタクトを使用する担当Aです。
ちなみに家ではメガネ派です。
最近コンタクトが無くなりそうだったので、お店に買いに行きました。
『前回と同じもので』と、いつも通り注文すると、
『プラスチックのものをお使いなんですね』とお店の人に言われました。
昔はプラスチック素材が支流だったようですが、
今はシリコーンハイドロゲルという素材が注目を集めているそうです。
私が購入していたコンタクトは、そのお店では唯一のプラスチック素材のものだったようで、
他はシリコーンハイドロゲル素材でできている商品に移行していったそうです。
『どうされますか…』と聞かれて、
『私、プラスチックの生き残りだったんですね』と意味のわからない返答をしてしまいました。
プラスチック素材といえば!!
名刺良品にはプラスチックの一種である、
ポリプロピレン(Polypropylene/略称:PP)を使ったPP加工があります!
本日のブログでは、
代表的なプラスチックを活用した、
表面加工技術『PP加工』について記事にしました。
印刷後に用紙をコーティングするような加工になっていますので、
名刺の耐久性を上げたい方や高級感・特別感を出したい方にはオススメの加工です!
PP加工の魅力について、たっぷりとご紹介します!
非最ご一読ください!
PP加工とは?
PP加工とは、ポリプロピレンというプラスチック素材の薄いフィルムを、
専用の機械を使って印刷物に圧着させる加工になっています。
熱の力でフィルムと用紙(印刷物)をぴったりと一体化させることで、
用紙の質感や見た目の印象をコントロールすることが可能です。
また、フィルムの圧着によって耐久性の向上も期待できる加工技術になっています。
名刺良品では、『グロス加工』と『マット加工』の質感が異なる二種類をご用意しています。
【グロス加工】
グロスは英語で「gloss」と表し、「光沢」を意味しています。
ツヤや光沢を与え、質感は「ツルツル」としています。
加工面に光が反射するため、写真や色の濃度が濃く、鮮やかに見えるようになります。
華やかさやゴージャス感を感じます。
☆こんな方にオススメです☆
●アピールしたい商品がある方
●野菜やフルーツなど食材の新鮮さを伝えたい方
●印象を強めたい割引券やショップカードを作りたい方
●ゴージャスな仕上がりにしたい方
●写真やイラストを鮮やかにしたい方
【マット加工】
マットは英語で「matte」と表し、「つや消し」を意味しています。
光の反射を抑え、質感は「しっとり」としています。
加工前と比べると色彩が落ち着いて見えるのが特徴です。
上品で高級感のある印象です。
☆こんな方にオススメです☆
●アクセサリーやBarなど高級感をアピールしたい方
●耐久性がある社員証や診察券を作りたい方
●天井から吊り下げるようなPOPを作りたい方
●印刷面のテカりをおさえたい方
●写真を撮ることを想定した印刷物を作りたい方
『グロス加工』と『マット加工』の違い
『グロス加工』と『マット加工』の違いは、光沢の有無になっています。
メリットも多く、PP加工をするかどうかで印刷物の印象も効果も大きく変わります。
白っぽく見える方が『マット加工』のデザイン、
鮮やかに見える方が『グロス加工』のデザインです。
左は『グロス加工』のデザイン、真ん中は、加工の無い名刺、右は『マット加工』のデザインです。
デザインに光を当ててみると、違いが良く分かります。
左側の『グロス加工』のデザインは、
光沢があるため、光を当てると反射しています。
反対に、右側の『マット加工』のデザインは、
光沢が無いため、反射を抑えます。
シンプルなデザインでも、質感で雰囲気を変えることができます。
左側は、落ち着いた雰囲気でしっとりとした質感の『マット加工』のデザイン。
右側は、華やかな雰囲気でツルツルとした質感の『グロス加工』のデザイン。
アクセントのあるデザインやシンプルなデザインにも。
下が『マット加工』のデザイン、真ん中が加工無しのデザイン、上が『グロス加工』のデザインです。
【PP加工のメリット】
☆耐久性を高め印刷物を長持ちさせる効果に期待できる
☆質感の変化で、見た目や手触りをコントロールできる
☆摩擦による印刷面の色移りや汚れを防ぐ効果を期待できる
☆光沢のあるグロスPPの場合、写真やイラストの色合いが加工前より鮮やかに見える
☆光沢のないマットPPの場合、落ち着いた色合いに仕上げることができる
☆耐水性のため、多少の水濡れに強い
※完全防水ではありません。
多量の水がかかってしまうと、用紙とフィルムの間から浸水してしまい、インクが滲む恐れがあります。
【PP加工の注意点】
※両面(裏表)ではなく、片面(表面又は裏面)だけにPP加工をすると、
その特性上、反りが目立つ場合があります。(名刺良品では両面にPP加工を施しています。片面のみの加工は対応しておりません。)
※加工後に断裁を行うため、裁断機内部のローラー跡が表面に薄くついてしまうことがあります。
細心の注意を払って加工をしていますが、製造工程の都合上、完全に防ぐことが難しいため、あらかじめご了承のほどお願いいたします。
※『マットPP』はフィルムの特性上、『グロスPP』よりも細かい傷が付きやすくなっています。
背景の色によっては傷が目立ちやすくなりますのでご注意ください。
※通常の印刷物より+1営業日いただいております。
PP加工は、加工後に断裁を行います。
「凹凸がある」「厚みがある」など、特徴を持った一部の用紙は完全に圧着ができず、
断裁時にフィルムが剥がれてしまったり、きれいに断裁できないなどの恐れがあります。
そのため、PP加工の適性が低い用紙は、弊社であらかじめご注文ができないように設定しています。
加工可能な用紙は、『取扱い用紙一覧』< 用紙の詳細ページ > 『加工適性』の項目から確認できます。
「◯」がついていれば、加工可能です。
ソフトコンタクトレンズで使われるプラスチックは、
スポンジのように水分を含んで柔らかくなる親水性のプラスチックが使われているといいます。
PP加工で使われるプラスチック(ポリプロピレン)は、
引張強度、圧縮強度、衝撃強度などの機械的性質に優れ、耐水性や耐熱性も良好と言われています。
薬品の影響も受けにくい性質で、加工しやすいプラスチックです。
そんなポリプロピレンの性質を利用し、PP加工では耐久性に優れた表面加工技術を実現しています。
PP加工は、通常サイズの91mm×55mmのサイズはもちろんのこと、
特殊サイズの名刺や、二つ折りサイズ(91mm×110mm)、三つ折りサイズ(182mm×55mm)、チケットサイズ(『Sサイズ(140mm×55mm)』『Mサイズ(170mm×54mm)』『Lサイズ(180mm×60mm))などのサイズにも対応可能です。
印刷物の印象を変えてみたい方は是非お試しください。
PP加工に関してのご相談は、こちらで24時間承っています。
https://www.meishiryohin.com/contact
お気軽にご相談ください!
ご注文いただけますのを楽しみにお待ちしております!
名刺良品のPP加工について
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【参考・引用記事】
PP加工とは?PP加工の種類、メリットとデメリット - 伊部印刷
表紙PP加工とは?グロスPP・マットPPで冊子に高級感を加えよう